化学物質の室内濃度指針値というものをご存知ですか。
厚生労働省では、シックハウス症候群など室内空気の汚染による健康影響の問題が発生しているため、化学物質の室内濃度指針値の設定を行っています。
現在のところ、13物質の指針値と総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値を定めています。
それらを、以下の通りご紹介します。
<化学物質の室内濃度指針値>
ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値です。
* 単位の換算は、25℃の場合による。
ppmは百万分の1、ppbは10億分の1。
<総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値>
揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)とは、常温で蒸発する有機化合物のことで、室内には通常いくつもの物質が存在します。
総揮発性有機化合物(TVOC:Total Volatile Organic Compounds)は、個々の揮発性有機化合物の総和で、室内の空気状態の目安となります。
室内空気質のTVOC暫定目標値を、400 µg/㎥としています。
この数値は、国内家屋の室内VOC実態調査の結果から、合理的に達成可能な限り低い範囲で決定した値です。
また、個別のVOC指針値とは独立に扱われなければなりません。
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