2023年9月26日

病院病理検査室でのホルムアルデヒド対策

1.病院の病理検査室でホルムアルデヒドが発生する主な原因

病院の病理検査室でホルムアルデヒドが発生する主な原因は、組織の保存や検査に使用されるホルマリン液です。この液体は組織を固定する役割を果たすために欠かせませんが、不適切な取り扱いや換気不良によって室内にホルムアルデヒドが漏れ出すことがあります。ホルムアルデヒドは換気設備や適切な保管方法によって管理されるべきで、これらが怠られると室内の空気品質に影響を及ぼし、職員や患者の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。実際に病理検査室で働く職員の健康被害も相次ぎ、空気環境を見直し改善することが急務になっています。

2.ホルムアルデヒドの有害性・健康被害

呼吸器への影響:

ホルムアルデヒドの蒸気を吸い込むと、のどや鼻を刺激し、咳やたんが発生することがあります。長期的な曝露では、気管支炎や肺の問題が起こることがあります。

目への影響:

目にホルムアルデヒドが入ると、かゆみや充血、涙目が生じます。

皮膚への影響:

皮膚に触れた場合、かゆみや発疹、赤みが出ることがあります。

発がん性:

ホルムアルデヒドは発がん性物質として知られており、高濃度の長期曝露は鼻咽頭癌のリスクを増加させる可能性があります。

全身への影響:

高濃度のホルムアルデヒドにさらされると、全身への影響も考えられます。一部の人々はホルムアルデヒドに過敏で、低濃度でも不快感を感じることがあります。

3.医療機関における法規制

※平成21年3月1日より適応

1) 屋内作業場については、6月以内ごとに1回、定期に、作業環境測定士（国家資格）による作業環境測定を行わなければならない。

2) その結果について、一定の方法で評価を行い、適切な改善を行わなければならない。

3) FA(ホルムアルデヒド)に係る作業環境測定の記録及び作業環境測定結果の評価の記録を30年間保存すること。

4) 定められた測定方法によるFAの管理濃度は、0.1ppmである。

5) 重量比にしてその１％を超えてFA(ホルムアルデヒド)を有している製剤その他とFA(ホルムアルデヒド)を総称してFA(ホルムアルデヒド)等と表し FA(ホルムアルデヒド)等を取扱う屋内作業場については、密閉式設備、局所排気装置又はプッシュプル型換気装置を設置すること。また、FA(ホルムアルデヒド)等が発散する屋内作業場に設置される局所排気装置及びプッシュプル型排気装置の性能要件を定めた（抑制濃度0.1ppm、定期自主点検・検査など）。

6) 上記5）の措置が著しく困難なとき、又は臨時の作業を行うときは、全体換気装置などを設置して健康障害を予防するため必要な処置を講じなければならない。

4.ホルムアルデヒド対策方法

換気:

ホルムアルデヒドは換気によって空気中から排出されるため、室内の十分な換気を確保しましょう。窓を開けて新鮮な空気を取り入れるか、換気扇を使用して空気を循環させます。

適切な保管:

ホルムアルデヒドを含む製品や材料は、密封容器に保管し、密閉された場所で保管することが大切です。特に家庭用製品や建材を取り扱う際には、使わない製品を密閉袋に入れて保管することをおすすめします。

空気清浄機:

ホルムアルデヒドを取り除くための特殊な空気清浄機を使用することができます。,イオンクラスター方式の空気清浄機、活性炭フィルターを備えたモデルなどが効果的です。

室内植物:

一部の室内植物（例: スパティフィラム、アロエベラ、ベンジャミンフィグ）はホルムアルデヒドを吸収するのに役立ちます。これらの植物を配置して室内の空気を浄化しましょう。

適切な製品選択:

家庭用品や建材を購入する際に、低ホルムアルデヒド含有量の製品を選択しましょう。環境に優しい製品や低VOC（揮発性有機化合物）製品を選ぶことが有用です。

定期的な清掃:

室内の埃やほこりを定期的に掃除し、表面からホルムアルデヒドを除去します。特に家具や壁、床などを注意深く清掃しましょう。

5.Ventiイオンクラスターによるホルムアルデヒド対策

空気環境の改善:

イオンクラスターは、空気中の有害な化学物質を除去するのに役立ちます。ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物（VOC）が室内にある場合、この装置はそれらを分解し除去します。ホルムアルデヒドを扱う機会の多い職員の健康被害の対策にもなります。

臭いの脱臭:

ホルムアルデヒドは不快な臭いの原因となることがあります。イオンクラスター装置は、臭いを中和し、室内の空気をより快適なものにします。

長期的な効果:

イオンクラスター装置は、持続的に稼働させることで効果を発揮します。定期的なメンテナンスとフィルターの交換が必要ですが、効果的なホルムアルデヒド対策を提供します。

省エネルギー:

多くのモデルは省エネルギー設計であり、長時間運転しても電力消費が低いため、環境にも優しい対策です。

VentiイオンクラスターによるVOC分解メカニズムについてはこちれへ

VentiイオンクラスターによるVOC分解メカニズムについてはこちらへ

6.事例紹介

【某大学医学部　解剖処置室】

【Ventiイオンクラスター Z-101Xの運転時の測定結果】

‐ 平成 27 年 9 月 9 日測定時(イオンクラスターなし)の測定時の測定値と今回の測定数値(イオンクラスター運転)を比較すると最大約 71%FA(ホルムアルデヒド)濃度が下がっています。

‐ イオンクラスターデモ機は B 測定ポイントの横に設置、運転しましたが、B だけではなく1から5まですべての測定ポイントから一定に FA(ホルムアルデヒド)濃度が下がっていることが確認できます。

▼

【某国立医療センター病理検査室】

病理検査室では病理組織学的診断や細胞診診断及び病理解剖等が行われており、揮発性有機化合物（VOC）であるホルムアルデヒドやキシレンといった物質が使用されています。

▼ホルマリンの保管庫（ロッカー）内に設置されたイオンクラスターホルマリンは保管庫の内部で保管されていても、その揮発性が非常に高いため、ホルムアルデヒドが保管庫から外部に漏れ出て、部屋全体のホルムアルデヒド濃度が上昇することがあります。しかし、保管庫内にVentiイオンクラスターWT-002を設置することで、保管庫内のホルムアルデヒド濃度が減少します。これにより、部屋全体のホルムアルデヒド濃度を低い安全なレベルに保ちながら、より安全な作業環境を確保できるのです。

【某国立病院機構呼吸器センター　病理検査室（キシレン対策）】

▼実際の検査作業を行うチャンバー内の作業台に設置 Ventiイオンクラスター WT-002は、キシレンの処理を行うアクリルチャンバー内にイオンクラスターを放出します。この放出されたイオンクラスターは、アクリルチャンバー内でキシレンを分解し、その濃度を減少させます。その結果、作業部屋内ではキシレンの濃度が安全なレベルまで低下し、安全な状態を維持できます。

7.ホルムアルデヒド対策関連おすすめ製品

WT-002シリーズ

狭い空間の中で机などの空間でおいて使用するなら

VentiイオンクラスターWT-002シリーズがおすすめ！ A4用紙サイズの小型で持ち運びもできるタイプです。

GD-001

天井や壁に固定してより広い空間をカバーしたい場合ば

VentiイオンクラスターGD-001がおすすめ！

Z-101X

ホルムアルデヒドの濃度が高いときに素早く対応したいときは

大型移動式のVentiイオンクラスターZ-101Xがおすすめ！

8.まとめ

今回は普段接する機会は少ない、ホルムアルデヒドの有害性と除去対対策について解説しました。

病理検査室等の医療関係者の皆様には耳の痛い話ですが、実際にホルマリンから出るホルムアルデヒドによる健康被害は増えています。

職員の健康のために、職場環境にイオンクラスターを取り入れることをおススメします。

Ventiイオンクラスターは、強力なイオンクラスターの力でホルムアルデヒドを除去し、空気環境を改善する効果的な方法です。臭いの脱臭や長期的な効果を提供します。病院や大学の病理検査室でVentiイオンクラスターの運転によるホルムアルデヒド濃度の低下事例が示され、その効果が示されています。 Ventiイオンクラスターは、異なるタイプの製品があり、異なる環境で使用できます。小型のWT-002シリーズから、広い空間に対応するGD-001、ホルムアルデヒド濃度が高い場合に適した大型のZ-101Xまで、多くの選択肢があります。

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